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実技ゼミ 第12回
卒業・修了制作展 
県女アワード
 
2021118日〜202125

動画・組作品→
過去の展覧会→

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​実技棟での展示風景

絵画 《たいじのゆめ》杉浦 南 動画・組作品ページへ→ 木製パネル、紙、ペン、アクリルガッシュ 36.4×51.5cm 5点 私はこれまで文学や流行語など広く「言葉」をテーマとした作品制作を行ってきました。 今回は修了制作ということで、古くから「言葉」の媒体としての役割を担ってきた本を制作することで、これまでの研究のまとめとしました。 本web展では、本に収録するために制作した、生命の進化がテーマの絵画5点を掲載しています。

絵画 《窟中》山田 玲華 キャンバス、アクリル絵具 130×194cm 動画・組作品ページへ→ 現代社会で感じる「漠然とした不安」とそれに対峙する意思を、洞窟内を舞台に、石膏で覆われた鹿と怯える仔鹿をモチーフにして描きました。

絵画 《揺蕩う》大森 陽加 油彩、キャンバス、130.3×162.0cm 「未来的であるが懐かしさや既視感を覚える世界」というコンセプトを基に、3つの画面構成で描かれた作品。1つ目は画面上部を占めた近未来を想像して描いた町。2つ目は画面下部から左上に縦断し、現在を意味する階段。3つ目は階段を支える形で画面下部に敷き詰めた様々なモチーフで、過去を積み上げるイメージで制作した。日常生活の中で目にした物や、過去の日本で使われた物を作品に取り入れたので、そこに着目してほしい。

絵画 《Silent》後藤 妃華里 動画・組作品ページへ→ スチレンボード、Procreate 180×160cm(40×40cm 6枚、42.0×59.4cm 2枚) 本作は作者の内に秘めた主張を表現しており、全体を通した作品のテーマは「現代社会が抱える社会問題と死」です。本作は、左上から時計回りに「SNS」をモチーフとした《匿名》(2枚)、「リストカット」をモチーフとした《願望》(1枚)、「毒親」をモチーフとした《治療》(2枚)、「ブラック企業」をモチーフとした《組織》(1枚)、自身の死生観を表現した《釣/吊》(2枚)の5つの作品から構成されています。

絵画 《どうかよい旅を!》佐々木 友見 動画・組作品ページへ→ 合成樹脂塗料、ペン、木、210×320×14.5㎝ この作品は「目には見えない繋がり」をテーマに、木材を使い表現しました。オーストラリアのアボリジニ神話をモチーフに、精霊たちの変身する能力から着想を得て、繋がりを階段として表しました。また、中央の板や半立体物は、階段が造られるまでの過程を表現しています。階段は繋がりを求めて、今まさに旅立とうとしているのです。

絵画 《景趣》清水 はるか 動画・組作品ページへ→ 水彩紙、透明水彩、アクリルガッシュ、色鉛筆162×65.1cm 計2枚 高階秀爾氏の著書、『日本美術を見る眼 東と西の出会い』で解説された日本美術の特徴である「心情の美学」と「否定の美学」を自分なりに表現しようと試みた作品です。 入学前から構想していたものを、4年間の集大成として制作しました。 春の暖かく華やかな空気感や、秋の鮮やかながらもどこか物悲しい雰囲気を感じて頂けたら嬉しいです。

絵画 《閉息》住谷 舞歩 動画・組作品ページへ→ ミクストメディア 217×247×20㎝ 綺麗だけど、不快で生きづらい世界をイメージして制作しました。 どのように感じていただいても嬉しいです。

絵画 《トクベツな。》田中 稚菜 キャンバス、油彩、鱗、 130.3×162cm 「自分と身体」をテーマに制作しました。作品に鱗を用いています。身体を簡略化して捉え、点描で描きました。「捨てられてしまうものを新たなカタチとして作り出したい」、「凹凸のある画面にして、光と影の変化をみたい」といったところに興味を持ち、制作に取り組みました。点の形や色、鱗の形や色、各カタマリの形や色など、色々な部分に注目して見て頂けると幸いです。

絵画 《 喜びの島 》寺嶌 瑠菜 油彩、カンヴァス 130.3× 162cm 本作品は「喜び」をテーマに制作した油彩画である。かねてより自分は身体と装飾を組み合わせた平面構成を表現の主軸として扱い、モチーフに身近なものを用いることでより一層己の感情の発露を描き起こすことを制作の目標としてきた。主に蜂の巣やイチゴの唐草模様をモチーフに取り入れ、モチーフそのものの華やかさや色彩の賑やかさを表現している。それと同時に装飾を描くことで作品全体に「秩序」を与え、自分の真に喜びを感じる瞬間である「安寧・安らぎ」を描いた作品である。

絵画 《おばけミュージアム》星野 茜 動画・組作品ページへ→ 作者はこれまでに、オリジナルキャラクターである「おばけ」を取り入れた制作を進めてきた。最新作は、モノクロの美しさや切り取ることの楽しさから、切り絵に挑戦している。有名絵画に「おばけ」を取り入れることによって、自分なりの面白さを追求した作品である。1番のおすすめポイントは、光によって生み出させる影の美しさである。 今までの作品をまとめて展示する形をとり『おばけミュージアム』と命名した。

絵画 《田舎の女子高生/寄り道・からっ風・バス停・町中華・インド料理屋・レストラン》細谷 汐里 動画・組作品ページへ→ キャンバス、アクリルガッシュ、油彩 F25号 無表情の女子高生達は私の分身です。卒業制作では田舎の魅力を女子高生で表現しました。私が生まれ育った北関東の田舎は山に囲まれていて、冬になると前に進めないほどの空っ風が吹きます。バスや電車は1時間に1本しか運行しません。学生時代は、部活帰りや定期テスト終わりに友人とコンビニの肉まんやアイスを食べたり、個人経営のお店でご飯を食べたりしました。都会に憧れを抱きつつも田舎の暮らしや景色に特別なものを感じています。

絵画 《ハイツsou-zou》茂木 ⾥緒 動画・組作品ページへ→ デジタル/アートパネル/クッションシート 217×220cm この作品は騒々しくも愉快な住人が暮らすアパートと、住人紹介をかねた居住案内パンフレットから成り立っている作品です。それぞれの部屋が他の部屋と繋がりや関わりを持っています。ぜひ探してみてください。そして現在304号室が空き部屋になっています。自分がもしそこに越してきたら、どのような生活を送るのかを自由に想像していただければ幸いです。《ハイツsou-zou》をぜひお楽しみください。

デザイン 《漢字積み木パズル ツミパッカン》 川村 江里 厚紙、Illustrator 5cm×5cm 54個 この作品は漢字を用いて遊ぶ「積み木パズル」です。一般的な積み木とは異なり、表面の模様を繋げて遊ぶことができます。また漢字を作れるだけではなく、組み上げる人のイメージによって、記号であったり、イラストであったりと様々な模様を作ることができます。そして、漢字を知らない子どもたちも漢字と気軽に触れ合うことができるのです。発想力や想像力を豊かにすることのできる知育玩具で楽しく遊んでみませんか。

デザイン 《grapes》《pomegranate》《papaya》《dragon fruit》坂田 萌夏 デジタル一眼レフ、発泡スチロール半球、アクリル絵具、水溶性ニス、半球パーツ(黒)、パネル 841×594mm 当作品のモチーフとなったブドウ、ザクロ、パパイヤ、ドラゴンフルーツはそれぞれ果実や種子が密に集まっており、集合体と呼ばれる形態をしている。作者は、集合体というかたちの不思議さ、インパクトの強さに着目し、メイクという手段を用いて自身の顔をモチーフに表現することにした。また、非日常的で自由なメイクの表現方法を探ることにより、あまりメイクに関心のなかった層の人々に対してメイクの面白さを伝えたいという狙いを込めて制作した。

デザイン 《ducking bath tangle》高寺 若奏 (13×13×16cm)×1個 (8×8.5×10.5cm)×5個 (3.5×4.5×5cm)×25個 (2.5×3.5×4cm)×69 素材:アヒル 「ducking bath tangle」は「リラックス」をテーマに、誰もが一度は見たことのあるお風呂に浮かべて遊ぶアヒルのおもちゃと、ゼンタングルといういくつかのパターンを組み合わせて描くアートの技法を用いた作品である。ゼンタングル(Zentangle)は「Zen(禅)」と「Tangle(絡まる)」を組み合わせた造語で、簡単なパターンを繰り返し描くだけで誰でもペン一本あれば表現することができる。そしてこれを行うことにより、煩悩を捨て精神統一ができ、ストレス解消へとつながると言われている。

デザイン 《with》堤 佳奈 ビデオアート(1:05) 動画・組作品ページへ→ 使用アプリ:CapCut 新型コロナウイルスの流行に伴い、人々の生活は一変した。以前まで当たり前のことが出来なくなった一方で、これまでしてこなかったマスク着用、アルコール除菌などが今では習慣化している。 人々は今や生活の中にある楽しみを見つけようとさえするようになった。そんな人間の凄まじい順応力に称賛すると同時に違和感を覚えた。 今回の目的は、今を映像化して残し、鑑賞者に今の生活を再認識してもらうためである。

アワード参考作品 絵画 《けもののかわ》渡部 祥帆乃 動画・組作品ページへ→ ミクストメディア、インスタレーション 220×330×50cm 本作品は、架空の生物をモチーフとしたインスタレーション形式の作品である。筆者がこの1年間向き合ってきた「自分にとっての創作とは何か」という問いと「空想への憧れ」をテーマに、面や衣服のような形で身に纏うことができる他、人形として操作することが可能な立体作品群を制作した。

実技ゼミ 第3回WEB展

あきめくときめき

 

20201116日〜20211中旬

動画・組作品→

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3年生、4年生、院生の作品を見ることができます。

​卒業制作・修了制作の途中経過としてアップしている作品があります。

デザインは、「自然」をテーマに制作された作品もあります。

絵画 『無常』山田 玲華 言葉も思いも、わずかな割れ目から、漏れて、流れていく。

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デザイン 『ツムダイチ』 川村 江里 漢字を作ることが可能な、つみき型パズルを制作しました。漢字は全部で12種類ありますが、それらは小学1年生で習う漢字で、その中でも自然にまつわる字を抽出しています。この積み木パズルは、1年生で習う1マスの中でどのような位置に文字があるのかを把握できるようになるというところが特徴です。4つの木をうまく合わせると1つの漢字になるという仕組みで、遊び方は様々ですが、パズルとしては難易度高めです。

絵画 『陸』杉浦 南 修了制作における生命の進化をモチーフとした連作の一部です。 生物が陸上進出した時代の恐竜をメインに描いています。

デザイン 『アイデンティティ』武藤 早那 アニメーション(1:03) 動画・組作品ページへ→ 周りと違うだけで、仲間になれない。自然というテーマで頭に浮かんだのはそんな寂しい現実だった。奇抜な衣服やメイクなど、強い個性は遠目に見られがちである。しかし自分の個性を殺せば自然とその場に溶け込むことが可能だ。周りと同じなら勝手に仲間として認識してもらえる。孤独はとても寂しいが、自分を失ってまで自然に馴染むことはもっと寂しく悲しい。自分を殺して生きる社会は楽しいか否か。

絵画 『♡の海流』灘 日波乃 世界をナイフで切り取ると全ての感情が溢れ出た。言葉にできないそれらは種々の姿を持つ。零れたひとつを掬い上げ、近づき細部を見つめると、多くの’’ひとつ’’と目が合った。''生''のようにひとつの印に満々と溜め込まれた、多くの意味は心と心を拾って巡りまた最初の主に流れ着く。荒ぶる波に波浪警報。

デザイン 『grapes』坂田 萌夏 今回の作品のモチーフとなったブドウ・ザクロ・パパイヤ・ドラゴンフルーツは、それぞれ実や種子が密に集まっており、いわゆる集合体とよばれる形態をしている。作者は、粒が集まっている自然物の様子をよく観察してみたとき、形態の不思議さや美しさに魅力を感じた。そのような自然から成り立った美しく不思議な形態の果物を顔で再現した際、筆者自身が民族のボディ・ペインティングを目にしたときに受けたインパクトを鑑賞者に与えられるのではないかと思い、そのイメージを形にしようと考えた。

絵画 卒業制作の途中経過(タイトルは未定) 寺嶌 瑠菜 本作は自分の日常の中でふと感じるような「美しいもの」を描いた作品です。私にとって装飾というのは人間に美しいものを伝えるツールの1つです。本作にはイチゴ農家の生まれである私にとって身近な装飾文様の有様を描きます。また、身体も同様に身近な美しさを表現するものの1つとなっています。身体だからこそ想起出来る奇妙な美しさと身体そのものの曲線を構成の大きな要素として描いて行きます。

絵画 『画面の向こう』後藤 妃華里 動画・組作品ページへ→ 今回の作品のテーマは、SNSです。ここ数年でのSNSの発展は著しく、様々な情報を容易に受発信ことができるようになり、また世界中の人々と気軽に交流できるようになりました。その一方で、SNSの匿名性が問題となり、誹謗中傷を見る機会も増えました。何気ない発言が相手を勇気づけることも、反対に死を考えさせるほど追いめることもあります。この作品はそのようなSNSの光と影の部分の対比を表現しています。

絵画 『けがわをまとう(エスキース)』渡部 祥帆乃 もしも自分が望んだ通りのものになれるとしたら、私は色々な姿の生き物に、自由に姿を変えてみたい。そんな思いを大人になった今でも抱き続け、結果としてそれが作品を作る原動力となっている。卒業制作では「空想への憧れ」や「変身願望」といった言葉をもとに「衣服を身にまとうような気軽さで、自分が思い描いた姿になれたら」をコンセプトにした作品を制作したいと考えている。

デザイン 『ducking bath tangle』高寺 若奏 今回「ducking bath tangle」という作品を制作した。今回の作品は「リラックス」をテーマに、誰もが一度は見たことのあるお風呂に浮かべて遊ぶアヒルのおもちゃと、ゼンタングルといういくつかのパターンを組み合わせて描くアートの技法を用いた。ゼンタングル(Zentangle)は「Zen(禅)」と「Tangle(絡まる)」を組み合わせた造語で、簡単なパターンを繰り返し描くだけで誰でもペン一本あれば描くことができる。そしてこれを行うことにより、煩悩を捨て精神統一ができ、ストレス解消へとつながると言われている。

絵画 『混淆』石井 美歌 日常にありふれたものに目を向けると、普段とは違う姿が見えたり、見落としてしまっていた小さなものの魅力を発見できる。この作品はそのような日常での気付きをテーマにした作品です。モチーフである手は日常生活を送る私たちを象徴しており、埋もれてしまうような個性と関連付けました。

絵画 卒業制作の途中経過(タイトルは未定) 大森 陽加 現在の延長線上に存在していそうで、未来的に思えるが、どこか懐かしさを覚える。スチームパンクという世界観を用いて、そのようなことを描いている途中のもの。階段は電柱や信号機などで支えられていて、他には粗大ゴミや日本で過去に使用されていたものを積み重ねていく予定。早く建物に色を付けていきたい。

絵画 『誰か!』佐々木 友見 この作品は死者の供養をテーマに、救済の間際を表現しました。中央の三つのパネルは、左から儀式の肉、暴力の肉、食事の肉であり、死者の物質的な面を捉えました。周りの足の生えた白い物体は階段であり、魂を解放する手段として表しました。階段は肉の方向を向き、今まさに到達しようとしているのです。

絵画 『とあるアパート 2階の仲間たち』茂木 ⾥緒 動画・組作品ページへ→ 201号室 麺屋福吉を営む落窪福吉さん。 今日は同じ階のみんなに流しそうめんを振る舞う。 202号室 ネシ家4兄弟。向かって左からネシ、ネス、プレリー、ネソ。スコットランドから越してきた。三男は泳ぎが苦手。 203号室 寝不足研究者、不乱毛ミカルさん。 なんの研究をしているのかは誰も知らない。なかなか芽が出ない。 204号室 植物屋さんの植木直生さん。流しそうめんのお水を植物の水やりに再利用。後ろで大きな音がしたのに気づかない。

絵画 『冬の雨中』内田 桃佳 冬の雨中、彩豊かなイルミネーションの光が雨粒や水溜りに反射してキラキラ輝いているのを眺めるのが好きです。そこで、それをコンセプトに描きまし

デザイン 『あまねく自然』原 寛南子 世間一般に都市開発が進み自然は減少したと言われる。群馬県の都市部もその例に漏れることはない。都市部に行けば視界の多くを無機質な建造物が占め、人々は何かに追われて足早に通り抜けていく。しかし、ふと足を止めて視線を上にあげると、流れゆく空に目が止まる。周囲を見渡せば自生する草花が見えてくる。私たちが気づかないだけで、都市にも自然は溢れているのだ。

絵画 『田舎の女子高生part1』細谷 汐里 私は北関東の田舎で生まれ育ちました。そこは山に囲まれていて、冬になるとからっ風が吹く土地です。ときにはこいでいる自転車も前に進まないほどの強い風が吹き、中学、高校時代は通学に苦労したのを覚えています。そんな学生時代のことを思い出しながら、からっ風をものともせず、田舎の田んぼ道を歩くたくましい女子高生を描きました。

デザイン 『with』堤 佳奈 ビデオアート(1:03) 動画・組作品ページへ→ withコロナで見慣れた風景。これは今や普通になりつつある生活、そしてこれから先も続くかもしれない生活である。これを映像で客観視してみると人々はどのような印象を受けるだろうか。今後はドラマや映画、ミュージックビデオなどでマスクやアルコール消毒をする場面が当たり前に取り入れられるかもしれない。音楽とマッチしたこの映像は人々の生活に、心にマッチしていくのだろうか。

絵画 『autumn2020』上田 麻菜美‬ 秋。金木犀の香りで目が覚めて、すかっとした空の下大きな背伸び、少し冷えた空気のなか深呼吸して車を走らせる。太陽の光で温められる身体。夕方の空は愛らしくて、ときに不気味。いつの間にか香りを消した金木犀はペンキの如く地面にひろがっていた。周りも自分も、去年ともちょっと前ともちがう流行の中。あの頃読んだ漫画、同じ感動の味は味わえない。偶然にも、必然にも、その時々で生まれるものがあって、その先は何が起こるか分からない。今日も新しい空の下、今を生きて行く。

絵画 『デコ虚無』半田 万尋 何かの拍子でものを落とす、割れる、汚れる…何故だか私の生活ではそういったアクシデントが起こることが多いです。どうすることもできない悲しみを共有するために写真を撮ります。写るのは虚無。悲しいのにどこか笑えてしまう虚無。私の人生から切り離せない虚無。

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デザイン 『natural color』竹原 藍 アニメーション(0:47) 動画・組作品ページへ→ 私たちの日常では色によって自然と性別が区別される。性別によって自然と色が区別される。男性ならば青や黒。女性なら赤やピンク。言葉を使わずとも世界は色や記号でわかりやすくなっている。しかし、その区別は固定概念化し自分らしく生きることを邪魔している。変化していく世界で従来通りの性別や色に囚われる事無く誰もが自然に生きて良いのだ。

絵画 『巣』住谷 舞歩 産卵や出産を表現したいと思って制作しました。出血や痛みを意識しました。試作品なので小さいです。

デザイン 『自己肯定感』西山 瑞希 ビデオアート(1:17) 動画・組作品ページへ→ 今まで「当たり前」と銘打ってこなしてきたことは、果たして人間の営みとして、ないしは自身の欲求を伴ったこととしての行為だっただろうか。リモート生活で見えてきたしがらみや、世間体を気にしての発想、行動。それにも関わらず、どうも自身を含め周囲からは自己肯定感の低さを感じる。いかに今まで無意識のうちに苦労を重ねてきたか。特に学生は是非その苦労を自覚し、もう少し調子にのって欲しい。

絵画 『無題』三浦 めぐみ

絵画 『無題』清水 はるか 卒業制作のための試作です。卒業制作では「余白と色遊び」をテーマにとして透明水彩を使い植物をモチーフとして描くことを予定しています。今回の作品は用いる画材も含め全て卒業制作と同じ条件で制作しました。

デザイン 『「野椎神」のづちのかみ』五十嵐 優奈 人はよく自然は尊い(ありがたいもの)と口にする。日本は特に八百万の神というものが あり、万物に神様が宿るとされている。現代、私たちは自然によって生かされており、自然を利用して生きている。自然に対する向き合い方が変わっても尚、自然を崇めるのはなぜであろうか。私はきっと、こんな神様がこの八百万の中にいるのではないかと、自然を想像する。

絵画 『うろこあそび』田中 稚菜 鱗といえば魚、魚といえば水、というように連想しながら作品を制作しました。鱗の重なりに魅力を感じ、特に形と色に意識を向けています。背景の青は水をイメージしていますが、海、川、水たまりなどの水かもしれませんし、もしかすると空かもしれません。鱗部分の形は、手かもしれませんし、魚のヒレかもしれません。この小さな画面からいろいろな想像をして頂けると幸いです。

絵画 『見返り美人…?』星野 茜 おばけ×『見返り美人図』!? 今や定番となった?おばけシリーズの最新作がいよいよ登場!なんと今回は「浮世絵の祖」と称される江戸時代の画家、菱川師宣氏と夢のコラボレーションが実現しました。 なんてどうでしょう。浮世絵は線がしっかりとしているので切り絵に向いているのではと思い挑戦してみました。細かな線を切り出すのは大変ですがやりがいがありました。

第3回 動画・組作品

『with』(0:32)
堤 佳奈
『とあるアパート 2階の仲間たち』(0:40)
茂木 里緒
『natural color』(0:47)
竹原 藍
『画面の向こう』(0:16)
後藤 妃華里
『アイデンティティ』(1:03)
武藤 早那
『自己肯定感』(1:17)
 西山 瑞希

実技ゼミ 第2回WEB展

「夏なつココナッツ」

2020年8月1日ー10月30日

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デザイン 『desire』坂田 萌夏 周囲に被写体にされるのを好まない人がよく見られるが、その人たちは「自分に自信がないから」と言う。 ‪では逆に、好んで被写体になりたくなるためには「自分の原型をほとんど残さず、好きなものに変身する」と良いのではないか。 仮装をして変身し、非日常感を愉しむ瞬間はみんな、普段とは違う自分に自信を持てる。 ‪自分も写真が苦手だが、好きな花である紫陽花に変身したことにより、自信を持って被写体になることができた。

デザイン 『ポーリングボックス』川村 江里 ⌘動画も見ることができます。 →動画へ 今回筆者は、ポーリングメディウムという素材とアクリル絵の具を混ぜ、「ポーリングボックス」を制作した。この作品は惑星をイメージして制作し、500年に一度あるかないかの「惑星直列」を再現したものである。なぜ円ではなく立方体なのかというと、何の変哲もない立方体は、様々な可能性を秘めており、使い方や見方など想像力を豊かにする。惑星もまだまだ未知な部分が存在し、多くの可能性を秘めていると考える。そのため今回、惑星と立方体を組み合わせて作品を制作したのである。

絵画 『原罪』清水 はるか 455×380mm  水彩紙、透明水彩、アクリル絵具  ⌘組作品も見ることができます。→動画へ 本作では“生”をテーマとして、その表現の源泉に旧約聖書『創世記』において“初めの人間”とされているアダムとエバを選定しました。 制作を進めていくにつれ、林檎を口にする画中の人物に現代を生きる女性としての様々な思いを込めてしまいました。 その思いの片鱗として、彼女の瞳から何か伝わるものがあればと思います。

絵画 『プールの授業』細谷 汐里 実体験を元にこの作品を制作しました。中学1年生のとき、私と一緒にプールの授業を休んだ違うクラスの女の子は、授業の間、体育館の入り口でずっと足の毛を剃刀で剃っていました。私は隣でただそれをみていました。中学生時代の記憶の中でも特に強く記憶されている景色の一つです。これをみて何かを想い出してくれたら嬉しいです。

絵画 『労働者/犬』後藤 妃華里 ⌘組作品も見ることができます。→動画へ 作品のテーマは労働者と犬です。強い権力を持つ者に服従し逆らわない人間と飼い主に従順な犬を重ね合わせて製作しました。この作品での首輪は組織の飼い犬であることを意味し、さに労働者が上に立つ者からの圧力や世間体などのしがらみにとらわれている様子を表現しています。また、ネクタイを締めるように自らリードをつける姿は諦め切っている様子を表しています。土下座している姿は犬の四足歩行に重ねて表現しました。

絵画 『めうつり』茂木 里緒 アニメーション33秒 ⌘動画作品です。→動画へ 前回の展示会に引き続きwebでの展示会ということだったので、デジタルでしか表現できないことにチャレンジしてみようと思い、写真とイラストを組み合わせた短いアニメーションを作りました。「目移り」という言葉から着想を得て、少女の目に映る景色を次々に変化させていくことで、彼女の移ろいゆく興味や関心、心情を表現しました。簡単なアニメーションではありますが、楽しんでいただけたら幸いです。

絵画 『与太話』上、『些事』下 大森 陽加 F15(530×652㎜) 油彩 ⌘組作品も見ることができます。→動画へ 鳥居は神域の入り口を示す門であり、狐は稲荷の神の使者としてよく扱われる。鳥居の前で待ち構えている狐の《与太話》は、狐が空間を化かして私達に見せているデタラメな世界。鳥居がバラバラになっている《些事》は、《与太話》の空間を裏から覗いて見ている本当の世界。民話などで伝えられてきた、狐の「人を騙す狡賢い生き物」というイメージから、「化かす」を絵にしようとし、同じ空間をひっくり返した視点という構成にした。

絵画 『Restaurants in Gunma Prefecture』山田 愛莉 F3(220×273mm) アクリル絵の具、コピックマルチライナー(セピア) ⌘組作品も見ることができます。→動画へ 今回私がこの作品を制作した理由は純粋に食べることが好きであることと生まれ育った群馬県が好きだからです。また、コロナ禍により自粛というムーブメントでなかなか好きなカフェなどで食事を楽しめないという点から昇華の意味も合わせて制作しました。過去に自分が食べたものや検索をかけて食べてみたいものを描きました。まだ2店舗分しか制作できていないのでお気に入りのお店を増やして、さらに私自身の作品数も増やしていきたいと考えています。

絵画 『手々雑多』石井 美歌 ミクストメディア F3(273×220mm) この作品はモチーフである手で「多様性」をテーマに制作しました。1つの手を骨、筋肉、皮膚の3面から様々な素材や下地を用い描いています。同じ人間という種族でも中身は多種多様であるように、同じものでも中身や構成要素が違う面白さを表現しました。‬

絵画 『楽園』羽生田 杏実 170×170mm アクリル、水彩 タイトルは完成した作品を見てから考える派なのだが、この絵が完成して思ったより南国風の絵になったと思い、南国、南国といったらバカンス、バカンスといったら楽しい(バカンスへ行ったことないが)と考えて「楽園」というタイトルになった。もし、「楽園」まで思いつかなかったら「バカンス」というタイトルになっていたかもしれない。 夏らしい緑が綺麗な作品になったので、異国風の雰囲気を楽しんでほしい。

絵画 『無題』三浦 めぐみ 金魚を一匹… 二匹… 三匹… 北原白秋 『金魚』より。

絵画 『切り絵ミュージアム』星野 茜 ⌘組作品も見ることができます。→動画へ 前作に引き続き、オリジナルキャラクターである『おばけ』が登場する。 シンプルで繊細な部分のほか、切り絵を光に当てた時にできる影の美しさにも注目し、壁から浮かせて展示している。 絵画のパロディはミレーの〈落穂拾い〉、ゴヤの〈我が子を喰らうサトゥルヌス〉であり、それぞれ〈おばけ拾い〉〈おばけを喰らうサトゥルヌス〉と命名した。虫ピンで切り絵をとめてある昆虫標本はよく見ると…

絵画 『潜る階段』佐々木 友見、 1600×200×100mm ペン、木、 この作品は「階段が天から深海まで繋ぐ」をテーマに制作しました。上から順に鳥・海の動物・魚・深海魚の4つの構成からなり、下に沈んでいく生物たちを抽象的に描きました。目立つ白色の木材は階段です。潜っていく階段を金色の発光生物が照らし、階段が4つの領域を繋げている様子をあらわしました。

絵画 『ohanasaiteyo』藤崎 花帆 F6(410×318mm) ミクストメディア ⌘組作品も見ることができます。→動画へ やらなきゃいけないことやらずに寝ちゃって、早起きできたのに遅刻ギリギリで、おなかも痛くなったし、ネイル乾く前に触っちゃったし、おでこにニキビできそうだし、お風呂入るまでに超時間かかるし。あーでも、夕立の変な色の空を見てすご〜いって思ったし、シャッフル再生で最高な曲流れたし、運転してるとき可愛い犬見かけたし、大切な人達と馬鹿みたいに長い時間お話した。ときどき夕立みたいな気分になるけど、私は今日も元気。

絵画 『翼』 上田 麻菜美 片翼約500×1230mm 合成樹脂被覆線、針金 アメリカの元プロボクサー、モハメド・アリの名言 「想像力のない奴に、翼は持てない。」 から。この言葉をきいて、想像力のある人達がそれぞれの翼で世の中を飛び回っているイメージを持った。私はこのコロナの自粛期間で自分の将来について考える機会が増えた。この作品では未来に対しての想像を始めたことで、私自身の翼が形作られてきているということを表している。力強い翼をイメージしたため、飛翔力の強い猛禽類、イヌワシの翼を参考にした。

絵画 『発生/海』杉浦 南 B3(364×515mm)、アクリルガッシュ、ペン 本作は修了制作の一環として制作したものである。 生命の進化をテーマとした本の制作を計画しており、それぞれ微生物の発生と海中での生き物の大量発生を描いた。今後連作として陸や空の場面の絵画を制作することを計画している。

絵画 『うつつの夜』山田 玲華 F60号、アクリル、キャンバス 生死をテーマに描きまた。静かな時間を感じていただければ幸いです。

絵画 『夢睡環遊』灘 日波乃 F6(410×318mm) アクリルガッシュ  ⌘動画も見ることができます。→動画へ 命の巡りを青天井に翳すと、丸みを帯びた遊児の水葬のあぶくに押され、掌は躑躅色に染まります。魂が軌道に乗って回り続け、外装を得て、地を歩み、再び新たな外装を求め旅立つのであれば、その環は遊び場での権力者、力強い娼のように、序盤中盤終盤など無く、どこが始まりでもない、隙のない十全な夢を見せてくれるでしょう。流れに負けんと蠢こうが、魂は金縛りのように癒着し、躍動を見せる肉体も、輪の裡で踊らされているに過ぎないのです。

デザイン 『あの頃のように』武藤 早那 現実主義になりがちな大人に対して少し皮肉を込めたポスターデザインをしました。 背景のイラストは子供の頃の非現実的で無謀な夢をそのままの意味で解釈して、少しクスッとできるような、皮肉だけどどこか楽しげなデザインになるようにしました。 現実を見ることは悪いことではありません。しかし、現実を見過ぎて本当に人生楽しいのか?と疑問を感じる時があります。そんな時、忘れてしまったあの頃の感情を思い出すだけで少し楽しくなるのではないでしょうか?

絵画 『天使の骨』住谷 舞歩 W750×H450×D150mm ミクストメディア 特定の生物のかたちや顔を表さない作品にしてみました。やわらかい素材と硬い素材、曲線と鋭利な線の対比を意識しました。 人によって生物だったり物だったり、怖かったり気持ち悪かったり、様々に見えるよう工夫したつもりです。記憶に残る作品になれば嬉しいです。

デザイン 『白昼夢』西山 瑞希 ⌘これは動画作品です。 動画へ移動してください。 この作品は長いCM、最近で言う動画広告をイメージして制作しました。 果たして目の前で起こっていることは、熱中症が見せる幻覚なのか、それとも疾うに失神したあとに見る夢なのか…、というストーリーで暗に熱中症対策を呼び掛けます。昨今の感染症予防にばかり意識が向き、暑い中で無理してマスクを着けたままにするなど、熱中症への意識はおざなりになっていませんか?

絵画 『生の躍動』寺嶌 瑠菜 F50号(910mm×1167mm) 油彩 キャンバス  本作品は「生命の働き」をテーマとして制作したものである。生命の働きは、生きようとする意思そのものだと私は考えている。モチーフであるイワシの、群れを成すことで大きな生き物に擬態し外敵から身を守るという習性からは、光を反射させながら渦まく生命の躍動と生きる意思そのものを感じさせる。魚群と身体のダイナミックな動きを組み合わせることで、生きる意思の美しさと力強さを表現した。

絵画 『いのちの祭壇』小島毬乃 F50号(1167×910 mm) キャンバス、油彩、モデリングペースト    私は一日の終わりによく内省、もといひとり反省会をしている。本作は、そのとき胸中にある祭壇の視覚化を試みたもので、この祭壇は懺悔やあるべくもない妄言をとてもよくきいてくれる。画面中央の胎児にも心臓にもみえる赤黒い塊は、自身の魂、ひいてはいまこれをみている鑑賞者の魂を示すために描いた。この仮設の祭壇で自己のみと向き合う時間を少しでも設けることができるだろうか。

デザイン 『夜の木』高寺 若奏 筆者は今回「夜の木」という作品を制作した。 今回のテーマは「群馬のヒストリー」であったが、この作品 はそのテーマから、現代に残る歴史を感じられる身近なものを連想し、木を用いた作品を制作することにした。 作品の特徴としては、全体的にシンプルな作りでありながら、夕暮れ時や夜間の木を思わせる色味にし、歴史を感じられる年輪が浮かび上がるような色の付け方をした。また、長方形の板に自然な形の木を組み合わせることで、自然物と人工物の中間のような仕上がりとなっている。

絵画 『かさなり』田中 稚菜 各136×121mm 色紙、コピー用紙、紙粘土、マツボックリ、ニス、ポリエステル、鱗、のり、接着剤 夏らしく涼しいものとして思い浮かんだものが「ウロコ」でした。細かく重なるモノを意識し、質感の違う4つのモノを組み合わせてつくりました。色紙を使用したのは、厚みがなく、軽く、紙の中で比較的固いため、一つひとつの色紙を組み合わせたりバラバラにしたりしやすいと考えたからです。画像は小さくて見えにくいと思いますが、自然のモノや、加工してできたモノの違いや、一つひとつの違いをお楽しみいただければと思います。

デザイン 『DREAM WORLD』竹原 藍 夢をテーマにしたゲーム を想定した 宣伝ポスター です。 夢は叶えるものではなく、見るものだと考えます。夢が視覚化され見ることが出来るのは眠っている時 で 、寝ることによって夢の世界の中に入る瞬間をビジュアル化しました。夢は自分の望むことが叶う世界でやさしく包みこむ反面夢を見続けることへの葛藤が多くの人の中にあり、その葛藤が液体の中で呼吸がしにくくなるようなイメージがあるので、夢の世界を液体にしています。

デザイン 『しあわせ怠惰』堤 佳奈 アニメーション3分34秒 ⌘動画へ移動してください。 新型コロナウイルスの影響による外出自粛を不憫に思う世の中の傾向に、筆者は違和感を覚えた。なぜなら一見退屈に思える怠惰な生活も、筆者にとっては至福の時間だからだ。 ニュースでは早く学校に行きたいと嘆く子どもたちが取り上げられる一方で、このまま永遠に家にいたいと思う子どもたちも居るし、SNSでは大人たちの「自粛期間が終わらないでほしい」という声も見られる。 数年前であればただの怠けた生活を描写したものに見えるこの作品も、現在では世間から称賛されるような生活なのだ。 そのような今ならではの社会とのギャップに着目し、怠惰を愛する人々にとっての「しあわせな生活」を表現した。

絵画 『息詰』内田 桃佳 新型コロナウイルスの流行に伴う生活の変化によって、日常が侵されていることを感じる。大学の講義は対面から遠隔に変化した。これによって今まで前週や当日の講義内に配布されていた講義資料等は平日休日、講義時間内外問わずに配布される。中には、前夜に配布されたのに講義前までに目を通さなきゃいけない資料も。あ〜あ。休息と講義の境目はどこに行ってしまったのか。私はこのような状況を被り、「息詰をテーマに作した。

絵画 『渡すものか』渡部 祥帆 ミクストメディア ⌘動画も見ることができます。→動画へ 児童文学者、翻訳家の渡辺茂男氏の言葉に、「実在しない生き物が子供の心に椅子を作り、それらが去った後に実在する大切な人を座らせることができる」というものがある。その言葉に着想を得て、この作品を制作した。私は椅子を作った生き物たちをずっと心にとどめていたい。いつか彼らが去る日が来てしまうのが怖い。そう思いながら年を重ねていってしまった心の中に、この椅子はあるのかもしれない

デザイン 『雫』原 寛南子 ⌘これは動画作品です。 動画へ移動してください。 夢と雫は似ている。 夢は、現実的なものであっても目覚めれば消えてしまう。 雫は、現実に存在しているのに蒸発すれば消えてしまう。 夢は、一日の生活の中においてほんの一瞬。 雫は、水の生活の中においてほんの一瞬。 夢も雫も、太陽によって目覚めさせられる、太陽によって蒸発させられる。 夢も、雫も、儚いものだ。儚くも美しく、ひと時でもって、心を掴んで離してくれないときがある。

絵画 『仮想転生』半田 万尋 ⌘動画も見ることができます。 →動画へ ふとYouTubeをみたら中学の頃に好きだった同級生がバーチャルYouTuberになっていた!という話が書きたい、と思って描いたのですが、当初の想定より若干暗い内容になりました。

デザイン 『夢幻泡影』五十嵐 優奈 人物後ろにある羽は抑圧からの解放を意味している。人が眠るときに見る夢はその人の願望や心理を映す。空を飛ぶ夢は抑圧からの解放、自由になりたいという意味が込められている。 今の世の中はみんな我慢を強いられているという状況だ。私はこの作品を見た人の背中を少しでも押せればと願っている。 後ろの金の飾りは後光をイメージして作成した。 足元は暗く見えずらいけれど、いつか解放されるものだと願っている。

第2回WEB展 『夏なつココナッツ』の組作品の紹介

『仮想転生』半田 万尋
『ポーリングボックス』川村 江里
『めうつり』茂木 里緒
『しあわせ怠惰』堤 佳奈
『渡すものか』渡部  祥帆
『白昼夢』 西山 瑞希
『夢睡環遊』灘  日波乃
『雫』 原 寛南子
組作品 
大森陽加 後藤妃華里 清水はるか 星野茜 藤崎花帆 山田愛莉

 

実技(絵画・デザイン)ゼミWEB春展

『はるうらら』

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デザイン 『高崎観音』坂田萌夏 「群馬のhistory」というテーマをもとに思い浮かんだのは、群馬県高崎市にある大観音像です。高崎のシンボルとして84年ほど愛され、県民にとって親しみ深いこのモチーフを、アンディ・ウォーホルに代表される「ポップアート」の作風で制作しようと考えました。ウォーホルは、大衆になじみの深い有名人などを題材として大量に作品を制作しました。 そこで、量産に向いているデジタル表現を用い、県民にとってなじみの深い高崎観音像を、四分割した画面に異なる色彩を組み合わせて配置しました。ポップさをより強調させるために、ローマ字のロゴも配置しました。見慣れた高崎観音像とはまた違ったイメージを演出させられたのではないかと感じています。

絵画 『夜明けの躍進』大森陽加 「空」を基調として、動物たちが躍進していく姿を描いたもの。自らの人生を鑑みたとき、自らが行動を起こさないと変化は望めないという考えに至り、画面中央下の動物が一歩踏み出す姿をとって行動を起こすことを表現している。夜明けの空は、新しい事物が始まる時を示唆するもの。

絵画 『爛漫』清水はるか 本作は"死のアレゴリー"とをテーマに制作しました。 モチーフとして取り上げた骨(肋骨)、菊、彼岸花、アイビーはそれぞれ死を暗喩するものとなっています。 また、本作では"死"という概念(肋骨)に内包される人間の"死"に対する意思・執念(植物)という構図の可視化に試みました。 "死"というマイナスな印象を受ける概念と美しさに共存を感じ、味わって貰えたらと思います。

デザイン 『あしあと』原寛南子 『Footprints 』というマーガレット・F・パワーズ の詩から着想を得ています。一人のクリスチャンが渚を歩きながら、人生の一番苦しいときに自身を背負い共にあった神に気づき、喜びに包まれる詩です。 私は、昔からよく海まで行き、心が凪ぐまで波音に耳を傾けたり、空を眺めたりしていました。神によて人生の苦しさから救われるクリスチャンと、空や海の美しい景色によって慰められる私が重なったので、苦しさからの解放の意味合いを込めた夜明けの海を描いています。

絵画 『秋思』半田万尋 「ぼーっと田んぼを眺めていると色んなことを忘れるような、頭がすっきりするような、それでいて色んなことを考えてしまうような、自分という人間がわからなくなるような不思議な気持ちがした。そのうちこいつらは刈り取られて米になり、田んぼには麦が植わる。私はこれからどうなるんだろうか。どうなっていくんだろうか。」

絵画 『灯』羽生田杏実 私は、作品を作る時に日常生活からヒントを得る。作品を作るときにヒントを思い出そうとして消えてしまったり、「灯」のように急に思いついたり、作品のアイデアは自分が気づかないうちに日常のそこら中に転がっている。アイデアは一つとして同じものはなく、それに伴い描いている「灯」はなにひとつ同じ色、形なものはない。この絵では自分の中のアイデアを「灯」に見立て、自分の絵のアイデアは日常から得ているということを描いた。

デザイン 『群馬県民あるあるカルタ』堤佳奈 今回の作品のテーマは群馬のヒストリーです。私はこのテーマを聞いたとき、真っ先に「上毛かるた」を思い浮かべました。群馬県では、カルタの製造が盛んに行われています。上毛かるたは、県内で知らない人はいないと言っていいほど有名ですが、県外の人はその内容をほとんど知りません。そこで、カルタという手法でもっと多くの人に群馬の魅力をユーモラスに伝えたいと思い、今回私は「群馬県民あるある」をカルタにしました。群馬県民に共感してもらえて、なおかつ県外の人に群馬のことを楽しく知ってもらえるよう考えて作りました。

絵画 『夏の日差し』内田桃佳 この作品は、木陰から見上げる夏の日差しをモチーフとしています。多く使用されている青は木陰の涼しさ、地を活かした白は木の葉の間からもれてさす夏の強い日差しを表現しています。また、色の濃淡や差し色を使って夏の煌めきを描きました。

絵画 『身体を飾る絵』寺嶌瑠菜 この作品のテーマは「アイデンティティの認識」である。今回の制作では絵を描く動機に向き合うということを自分の課題とし、絵を描くという行為が今の自分にとってどのような意味を持つのかを考え、「身体」「装飾」を用いて具現化しました。絵を描く自分に対する他者の目や自分の自己認識を改めて見直しながら、自己と描く行為の密接な関係を追求しながら自らの表現の確立を目指した作品です。

絵画 『ライジーア』住谷舞歩 ポーの短編「ライジーア」を基にした作品です。語り手の男性が亡き前妻である黒髪の美女ライジーアのことを忘れられずいたところ、再婚相手の遺体がライジーアとして蘇るというストーリーです。 この作品のテーマは「死と再生」であり、再婚相手の遺体がライジーアとなって目を覚ますシーンを表しています。

絵画 『手から・・・』田中稚菜 ざらざらとした質感と、何かを掬い上げる手を表現したく、制作に取り組みました。ざらざらとした質感は、ジェッソとコーヒー豆の滓を使って表現しています。実際に、作品に近づくと微かにコーヒー豆の香りがするのもこの作品の特徴です。

絵画 『居場所取りゲーム』細谷汐里 本作品は子供遊びのひとつである椅子取りゲームをモチーフに制作した絵画作品《居場所取りゲームⅠ》と、フルーツバスケットをモチーフに制作した写真作品《居場所取りゲームⅡ》の連作である。 筆者は椅子に座る行為を、学級の一員として自分が存在し、学級の一員としての居場所を得るという行為だと考えている。しかし本来生徒全員に用意されるべき椅子は学校では用意されていない場合が多い。そのような問題を提起するためこの作品を制作した。

絵画  『最果て』山田玲華 鹿をモチーフに「行く先」をテーマに絵画を制作しています。今作では人間の最終的な行き先として「死」を考えました。輪廻転生や天国地獄など死後について考えは様々ですが、自分は肉体と精神の関係は強固であると信じ、肉体の死とともに起こる精神の死を表現したく思いました。そこで、墓石のようなモノに肉体が覆われ、モノの中で肉体が朽ち果てるにつれて、精神はモノに移り、モノが朽ちるとともに終わりを迎える、その流れを三作で描きました。

デザイン 『Myself』竹原 藍 私の「Myself」「絵を描くこと」によって大部分を構成されている。その事を掘り下げたところ、普段私が使っている小さく狭い「机の上」に結論に至った。机の上は絵を描き作品が生まれるだけに限らず、勉強をすること、食事をすること、人と話すこと、インターネットで世界に繋がることなど生活に欠かせない場所である。  画面のほとんどは絵を描くための道具、普段使っているもの、ゲームや動画や漫画などの好きなもので構成している。小さく狭いスペースの机から、たくさんの好きなものと世界を溢れさせ、ごちゃごちゃしている自分自身を含めて机に表現した。

絵画 『おばランド』星野 茜 オリジナルキャラクターの”おばけ”です。「さがしっこ絵本」をモチーフとしています。何かを探すという目的を作ることで、人間の探究心や子供心をくすぐり、作品を見た人が童心に返って純粋に楽しめる空間を目指して今作を制作しました。鑑賞者が自ら絵本に描かれているものを使って新たな問題を作り出すこともできます。ぜひ試してみてください! 例題:Q1気持ちよくお昼寝おばけQ2びっくり!目玉が飛び出ちゃったおばけ

絵画 『浴室』灘 日波乃 日常生活で癒しを得られる入浴の時間を描いた。3人の有翼の人物は自分自身の内面であり、実年齢らしい姿とそれより歳を重ねた姿と幼い子供の姿で、社会で自然と使い分けている振る舞いを表した。疲れや汚れを流す浴室を神聖な場に見立て、汚れを受けとる外とは隔たれた空間をつくり、私自身が入浴する際の特別に感じる時間を表現した。

絵画 『Lotus Land(部分)』杉浦南 明るい場へと向かってゆくイメージです。

デザイン 『つみコケ』 川村江里 今回私は上毛三山をテーマに積木を制作しました。なぜ積木なのかというとそれぞれの山は、一つの山から成り立っているのではなく、いくつもの山を合わせて山と呼ばれています。 他にも、神社や温泉など多様なものが集まっていたり、火山が噴火して様々な岩が集まってできていたりします。 これらの集まっていたり、山といっても一つではないというところから、「重ねる」「合わさっている」「積まれている」というのをイメージして、山の木をイメージした素材で積木を制作しました。

絵画 『欄外vol.1』小山千佳 作品を作るモチベーションを維持するために、継続発行予定のフリーペーパーを制作した。また、普段からよく手書きで文章を書くので、そのような日常的な行いを作品にしたいと考えたのもある。本文、表紙共に白黒でスキャンしているが、実際はカラーのインクで描いている。本来は表紙・裏表紙原画の展示+冊子を作り、来場者に配布する予定だった。

デザイン 『名産づくり 焼きまんじゅう』 林 萌々香 「群馬のhistory」というテーマを元に群馬の郷土食焼きまんじゅうのパッケージデザインしました。焼きまんじゅうを含め様々な郷土食のパッケージには目に留まりやすいデザインが少なく、古めかしい印象があります。また、中身がどんな商品であるのか想像しにくいパッケージが多く見受けられました。そこで私は老若男女問わず手に取りやすく、一目で焼きまんじゅうのパッケージだと分かるデザインを制作しました。

絵画 『タマゴ』左『ヘビ』右 茂木⾥緒    『タマゴ』じは、これから産まれる無限の可能性を秘めた希望に満ちた存在をイメージして描いた。⼀⽅で、卵は割れやすく、もろい存在でもある。 『ヘビ』は『タマゴ』と対照的な印象を与えるように意図したものである。蛇をイメージして描いた⼥性には『タマゴ』の明るい雰囲気とは対をなすように暗く、じっとりとした湿度を表現するために、明度の低い絵の具を使⽤した。その⼆⾯性を表すために無防備に眠る⼥性を描いた。

絵画 『My self』石井美歌 手の形や傷は十人十色であり、その人の生き方やあり方を想像させる。そんな「手」でひとの内面を表現することでその在り方や個性をより深く知ることができるのではないかと考えた。触れ合う2つの手はそれぞれ男性と女性を象徴している。ジェンダーという要素は自分の日常や生き方と深く結びついており、外見と内面でまた違った印象を見せてくれる。造形で男女の特徴を表し構図によってその公平性を表した。

絵画 『未だ日は愛し』渡部祥帆 「”曖昧”の形」をテーマに制作しました。今まで自分が作品を制作する中で、曖昧なままにしてきた様々なものと向き合いたいという思いを、物の輪郭を際立たせる光と、それを求める、顔のない物質的な生物たちで表現しました。

絵画 『sis』藤崎花帆 2001年3月の私と姉、そして思い出のぬいぐるみや玩具を描きました。ぬいぐるみたちはきっと知っているのです。幼い頃の私はいつも5歳上の姉の背中を追いかけていたこと。影響を受けてばかりの自分が悔しかったこと。そんな時期はいつの間にか過ぎて大人になってしまったこと。そして、昔も今も、私たち姉妹は特別で大切な親友のような関係であること。

デザイン 『これは私の物語』五十嵐優奈 自分自身というお題が出されてから、自分の頭の中で本の形にしようという構想は出来上がっていました。その理由は、私が小さなころから大好きなゲームの中の名言から来ています。 「これは私の物語」 私の人生を物語に例えたのです。 本当は中身を開けられるようにしたかったのですが、どうしても形が崩れてしまうため、開けない仕様にしました。 中身は小さいころの記憶、大人になってできるようになったこと、他人に言われた言葉を詰め込んでいたのですが、そういうものに蓋をしていくことも物語なのかなと考えました。

絵画 『無題』三浦めぐみ 作品のコンセプトは「現在の自分自身を構成するもの」。ということで、自分が好きなものを美化して詰め込んで表現した。 少女は鏑木清方の『朝涼』をもとにしたものである。また少女の衣服の文字は、太宰治の『女生徒』の一節である。日本画もとい、美人画、加えて文学に対する深い興味を表したつもりである。 あえて色をしぼって描いたのは、ビアズリーのような挿画を意識したところがある。 上部の花とメガネは、自分自身を象徴するものとして描いた、花は、すべて自分の誕生日の誕生花を描きこんだ。

絵画 『魔法の場所』上田麻菜美‬ 生い茂る緑に誘われて近づくと、そこには可愛らしく咲く花、鏡のように輝く川、まるで会話をしているかのように飛び回る蝶たち。幼い頃と同じ、蝶を追いかけてゆけばどこか素敵な場所に行けるような気がする。マージョリー・キナン・ローリングスの小説「子鹿物語」から“心のよりどころになる小さな魔法の場所がなければ、生きてはいけないわ。“という意味の英文と共に‬、川の底に広がる小さな魔法の場所を表現した。

デザイン 『My Self』西山瑞希 私がメイクをし、着る服をおざなりにしない理由の一つは武器である。以前ツイッターで「金髪にし、メイクも濃 く したら駅でわざとぶつかってくる男性が激減した」という投稿を見かけた。極端な話になるが、 犯罪や迷惑行為からの防御効果は少なからずある。着飾り、粧うことは武器であり威嚇なのだ。 そして自分のコンプレックスを隠したりコントロールするという点で、僅かではあるが自信を纏っているのだ。 映像の最後に 、私が共感したココ・シャネルの名言を添えた。見かけで舐められるほどの不名誉はない。

絵画 『そして接続する』佐々木友見  この作品は「夢と記憶」の繋がりをテーマに制作しました。扉や箱の中は「夢」(画像上では見られません)、外側は「記憶」を表現しています。本来は、鑑賞者が記憶を見てから扉を開けることで夢との繋がりを確認するものとなっています。

WEB春展 『はるうらら』の組作品の紹介

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