力五山
2017
現代美術展 小田原ビエンナーレ2017 「感性の磁場Ⅱ」
小田原市内で18名のアーティストが参加
ビエンナーレ全体の会期 2017年8月16日(水)〜9月18日(月)
http://tetuyaiimuro.wixsite.com/odawara
小田原邸園 清閑亭 書の間・外庭(旧黒田長成別邸)2017年8月23日(水)〜9月4日(月)
(力五山は、清閑亭で展示)
小田原市内で2年に1回開催されている、小田原ビエンナーレに出品しました。
作品タイトルは、『つなぐ』と『塁』
清閑亭内の2箇所で展開しました。
『つなぐ』
小田原で有名なものは、何と言っても、かまぼこ!
「山上蒲鉾店」さんらの協力のもと、蒲鉾店10社からかまぼこ板を提供していただきました。
3人がオリジナル絵馬と切手を制作。
清閑亭の2階「書の間」で願い事を書いてもらうという、参加型の展示でした。
蒲鉾店10社の思いが込められた板、
将来への願いを書くことは、
その時の思いや時間、場所をもつなぐことができるのではないでしょうか。
かまぼこ絵馬は、約1年後に届きます!
『塁』
清閑亭の正門をくぐると、すぐ外庭があります。この場所に作品を設置しました。
金属で制作された椅子と竹を編み込んだ作品です。
半球状の形は身体を包み、周囲の音を集めます。鉄のフレームの周りに、地元で間伐された竹を細く割いて、しなやかな曲線で構成しました。
竹という素材は二律背反する意味を持ちます。
ひとつは日本の伝統的な生活用具の素材として、また華道の芸術表現の素材としての「生」の意味です。
一方、竹槍や竹矢来といった武器や罠といった暴力的な装置としての「死」の意味もあります。
往古、難攻不落の城塞の砦であったこの地に鎮座し、五感を研ぎ澄まし、
しばしの時を過ごして欲しいとの思いも込めました!
ここに座ると、ちょうどあるものが見えました!
小田原城の鯱鉾(しゃちほこ)ではなく、
天守閣です!!