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大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018

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力五山が高倉集落に通い始めて今年で10年になります。

今回の展示は、旧高倉小学校の体育館がメイン会場でした。

集落の入り口から、体育館を使用した「十日町高倉博物館」の外の作品を

紹介しましょう。

「十日町高倉博物館ー還るところー」

高倉集落の入り口から体育館までの道のりを、三角タープや15色の旗が誘います。

この15色は、集落に住む15人それぞれをあらわしています。

外壁には、内部の収蔵品をX線で透過したように描かれた壁画や

冬の積雪を暗示する高さまでアルミ箔で覆いました。

博物館入り口付近には、銀の大きなタープで日陰を作り、3つのブースを設置しました。

ブースには、高倉歳時記やチラシ、絵葉書などが置かれたブースと

集落の産地直売ブースを置きました。

「十日町高倉博物館」と書かれた入り口から2階にあがり、いざ鑑賞。

静寂の中、博物館に眠る圧倒的な量の古い農具や民具が空間を埋め尽くしています。

突然、一部の農具が光りにより浮かび上がり、同時に何かを叩く音が響きます。

次第にさまざまな場所、ものから、、、

続いて集落のひとの方言で語られる声が、さまざまな農具、民具から聞こえてきます。

まるでもの自体が語っているかのように。
「無音」「光と音」「光と声」の構成で、15分間隔のサイクル。

広い青空と吹き渡る風のもと、51日間限定の十日町高倉博物館は、多くの来場者を迎え入れました。

今回の作品と高倉について、大地の芸術祭総合プロデューサーである北川フラム氏が

公式ブログで紹介しています。

Vol 10「ススめるけど、ススめないこと」 

http://www.echigo-tsumari.jp/column/2018/09/colum_20180908_02

​高倉が格別な場所であることがわかっていただけるでしょう。

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